火災保険を見直そう ②
こんにちは、田中 です。
不動産を購入すると、火災保険・地震保険は考える暇がなく、申し込みをすると思います。家を買うときは、ワクワクドキドキが先行して、住宅ローンをかけて、あ、保険はとりあえずこれで・・・みたいな流れが大半と思われます。
前回の続きになります。 もしよろしければ前回から確認していただければと思います。
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火災保険が下りないパターンで、水災に次いで注意が必要なのは風災です。台風がやってきて、 強風により家の瓦が ばーっと剥がれてしまったとき、風災をつけていたら保険適用になりそうですが、補償外になってしまうことも・・・
火災保険は、わざと故意は適用外です。ほかにも、重過失というのも保険は下りないのだそうです。
重過失とは、一般的にわざとではないけど、世の中的には「それってダメだよね・・・」 という場合です。
ここでの注目ポイントは、10年おきに修繕工事をしているかどうか、保険会社はめちゃくちゃ見てくるのだそうです。ボロボロの家は、ちゃんと管理してないから瓦剥がれちゃったんじゃないの? そもそもそれって老朽化でしょ?と見られてしまう可能性が・・・ このときに必ず必要とされるのが、改修工事のエビデンスで、このあたりの内容が今は契約内に盛り込まれているのだそうです。
区分マンションは、通常自動的に組み込まれているのであまり心配に及ばないと思います。一方、 戸建は自分で改修しなきゃいけないし、その元手となる資金を自分で積み立てないといけないから実は難易度が高いと言われます。
外壁や屋根は10年に1回はやらないといけないと言われても、正直なところ結構しんどいですよね・・・
水災に関しては、家の耐久的な問題ではなく、ただ水が入ってきた、なのでわかりやすいと言えます。一方、台風・強風の場合は、なかなかシビアです。築年数が10年未満であればかなりユルいらしいですが、20、30年経っている家の風水被害の申請をしようとすると今はかなり厳しくチェックされるようです。
マンションの方用には、今はマンションプランがあります。2階以上の場合は、原則水災は不要です。普通の火災保険には水災が大体パッケ-ジになっていますが、マンションタイプは水災が対象外になっています。水災の保険料率は実はめちゃくちゃ高いので、実は水災が外れるだけで保険料がかなり落ちます。 ただし、マンション1階の場合は場所により水災を付けた方がいいと言えます。ハザードマップを確認して、もしもヤバそうというエリアであれば水災をつけるべきです。
戸建の方が保険を選ぶ際の選択肢としては、一般保険会社の火災保険 or 共済の火災保険 になると思います。どちらに入るにしても、自分でしっかり保険の中身を理解して入ることがとても重要になります。
一般保険会社は、補償が手厚いが保険料がちょっと高く、共済は、補償内容が薄いが保険料が安いと言われます。
実は、共済に入った方がとてもトラブルが多いのだそうです。 一軒家には家があって、 その周りに外壁があったり、物置があったり、カーポートがあったりしますよね。 共済は、家だけが適用で、 外壁やカーポートに何か被害があったとしても 1円もでないのだそうです。これって、知らないというか気づきにくい超重要ポイントですよね。
10年前くらいに東京で大雪が降ったことがありました。一夜で大雪が降って、その後に大雨になり、雨が雪の重みに重なって多くの家のカーポートがつぶれたことがあったそうです。 ここで1円も出なかったのが共済の火災保険です。
一軒家にお住まいの方は、コストを抑えるために共済を選ぼうとする際はそういったデメリットもしっかり把握し納得して入ることが後々のトラブル回避になると言えます。
ボリュームが大きくなってしまいましたので、次号に回させていただきます。 次回もお楽しみに。